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「…っていうか、お前 何回来んの?」

パイプイスを逆向きに座っている人物に、
森田剛は呆れ気味に話しかけた。

「え~?別にいいじゃ~ん何回来ようがさぁ~。っていうか…会いたい時?
剛「黙れ。」

剛は、吐き捨てるように その人物に言葉をかける。
ちなみに会話中、剛は一度も相手を見ていない。

もし、ふたりの関係を全く知らない第三者が見たら、
仲が良いのか悪いのかわからないかも知れない。

この ふたり───────森田剛と三宅健は、アイドルグループV6のメンバーであり、
V6結成以前からの付き合いである。

ここは、剛の舞台の稽古場。
健は、メンバーであるのをいいことに、幾度となくその稽古場に顔を出している。

剛「いいから帰れよ。」
健「え~!?」
剛「その言い方とか…イラつくんだよ!」

 「帰れよ!!!」

・・・・・・し──ん・・・・・・

健「…わかった…」

まるで怒られた子犬のように耳と尻尾をしゅん、とさせて
健は稽古場をあとにしようとした。

と、

剛「健、」

ちょっとキツく言い過ぎた…と、いう言葉を期待して、健は笑顔で振り返る。
今日 初めて、剛と眼が合った。

剛「ほんとに、もう稽古場には来んなよ。」

健「───────っ!!」

健は、何も言わずに稽古場を後にした。

゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜

「…で?健くん大阪は来ないって?」
パイプイスを逆向きに座っている人物は、剛に話しかけた。

剛「ん~?知らね。来ないんじゃね~の?

今日の剛は上機嫌だった。
何故なら あの日以来、本当に健が来なくなったからだ。

ちなみに、たった今 剛に向かって話しかけているのは、健ではない。
岡田准一である。

健のときとは違い、剛は時折 岡田を気にしながら、
話しかけてくる岡田に笑顔で返している。

岡「なんでそんなに健くんにキツいの?ここ数年特にだよ。…お願いだから仲良くしてよ。」

剛「だって…わかるだろ。」

岡「まぁ…確かに時々イラっとするけど苦笑」

剛「なんかあんだよ…長年一緒にいると。口調がハラ立つ。」

岡「わかるけど…ちょっとでいいから口調を…やさしくしてあげてよ。なんか…ふたりが仲良くないとヤなの。」
  
 「ね…?」

岡田は、首をかしげて剛の顔色をうかがった。

剛「・・・・・・・わかったよ・・・。」
岡「超 溜めたけど今!!笑 あ、もう行かなきゃ。」

剛は、去っていく岡田の背中を見ていた。

岡「じゃあ、夜 見に来るから~
剛「ん。」

───パタン───

剛「・・・・・・・わかってるよ・・・。」

゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜

剛「だから、もう来んなっつったろ!!」
健「だって…だって…稽古場には…って!!」

今日は舞台の最終日。
剛には告げず、健は舞台を見に来ていた。

剛「なんなんだよ…お前はいつも…なんでそうなんだよ…っ!!」

いつもいっしょだった。
いつもいつも…
冷たくしても傍にいて、振りほどいても離れない。

健「剛…剛…ごめん…どうしたら…剛…」
剛「うるさい!!」

名前を呼ぶな。
その声で俺の名前を呼ぶな。
もうウンザリなんだ。
もう・・・・・・・

剛「もう、やめろよ。」
健「・・・・・え・・・?」

剛「V6として、絶対会わなきゃいけない時 以外、会いにくるな。」
健「っそ、んな!!」

剛「会いにくるな。」

健は、しばらく呆然として、
健「・・・・・わかった・・・」
と、声を絞り出した。

声も心もしぼんでいた。

゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜

                    つづく
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